日本維新の会の馬場伸幸代表は4月16日の衆議院東京15区補欠選挙の告示日に街頭演説で「立憲の国会議員を何人増やしても一緒、立憲には投票しないで」と呼びかけ、そのストレートな表現が物議を醸していました。

 18日の記者会見でこの発言の理由を問われた馬場代表は、「選挙だからこそ本当のことを言うべきだと思うんですね。『他の政党さんも頑張ってますけど、うちの方がより頑張ってます』みたいなことを言っても仕方がありませんので、我々はこれからの日本を憂えて、バッジを預かりして、仕事をさせていただいているという意識の集団ですから、そのことをご理解をいただくための逆説的な言い方として、私はそういうことを申し上げているということです」と述べと発言の正当性を主張しました。

 そのうえで、会見では「(立憲は)有言不実行なんですね。そういう政党にこれからの日本を任せるわけにはいかない、叩き潰す必要がある」と述べ、改めて立憲民主党に対する対抗意識をむき出しにしています。

 ただ、一方で「裏金問題」に揺れる自民党については、将来的に保守の2大政党制となった時のカウンターパートとなることがのぞましいとの認識を示し、距離感の違いを鮮明にしています。

 街頭演説での発言について、立憲民主党の泉健太代表は「無視している、維新と戦っても仕方がない」としているほか、岡田幹事長も「節度をもってしっかり政策論争をやっていきたい、私たちは野党第一党なので懐深く対応していきたい」と冷静な対応に努めています。

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