元日に起きた能登半島地震。
半年たった7月1日、液状化現象による被害が顕著だった新潟市西区の善久を歩いてみました。

【記者リポート】
「土砂が少なくなり、道路も若干舗装されていますが、全体的な街並みは発災当時から余り変わっていないように感じます。公園も立ち入りできない」

公道は徐々に整備が始まっていますが、私道の方は…
「実際に歩いてみると、道路が上がったり下がったりしているのを感じます。陥没している箇所には砂利を敷き詰めて応急処置が行われています」

「こちらは個人負担でアスファルトを直したそうですが、作業の頻度は?」
【作業員】
「正月からほとんど毎日ですね」
「まだまだやらなきゃいけないことがたくさんある」
「やっぱり平らな道路じゃないと不安ですよね。それを1日も早くきれいに仕上げるのが私の仕事だと思っています」

能登半島地震では、新潟県内でも長岡市で震度6弱、新潟市中央区や上越市など広い範囲で震度5強を観測しました。

この地震で6人が重傷、44人が軽傷。上越市では津波が街を襲い、1棟が床上浸水、14棟が床下浸水。
「液状化現象」は新潟市西区を中心に確認されており、県内で2万1236棟の住宅が被害にあっています。

新潟市西区の善久では、再建がまだ手つかずのままとなっている住宅がほとんど。
2024年5月末の善久の世帯数を住民基本台帳でみますと、地震前の2023年12月末と比べて88世帯少なくなっています。

住宅のみならず、塀が傾いたり、ガレージに土砂が残っていたりと、能登半島地震から半年たった今も、液状化の爪痕はまだ色濃く残っており、住民からは、
「駐車場が下に落ちているが、直すのにあたって道路の高さがはっきりしない」
「やっぱり斜めのままだと体調を崩す。早く直して平らなところに住みたい」
といった声も聞かれました。

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