日本の新たな主力ロケットH3ロケット3号機が、1日、種子島宇宙センターから打ち上げられ、打ち上げは成功しました。H3は実用衛星を打ち上げたのは初めてです。

種子島宇宙センターから1日午後0時6分に打ち上げられたH3ロケット・3号機。

打ち上げから、およそ16分後、搭載していた地球観測衛星「だいち4号」を高度600キロメートル付近の予定の軌道へ投入し、打ち上げは成功しました。

(JAXA 有田誠プロジェクトマネージャ)「100点満点の打ち上げ」

打ち上げられた「だいち4号」は、夜間や悪天候でも地殻変動などを数センチ単位で観測できる地球観測衛星で、災害時の情報収集などに役立てられます。

H3は去年、初号機の打ち上げに失敗しましたが、今年2月の2号機で成功しました。

1日の打ち上げ成功は、H3ロケットとして初めて大型の実用衛星を打ち上げたことになり、JAXA=宇宙航空研究開発機構は、衛星打ち上げビジネスの国際競争で大きな手ごたえを掴みました。

(JAXA 山川宏理事長)「2機連続成功ということで、国内外からより信頼をもってもらえると期待している」

一方、南種子町では、平日にも関わらず、多くの住民や観光客らが打ち上げを見守りました。

(千葉からの観光客)「H2Aを見て、今回、新型を見たいと思って。とてもよかったです」

(大阪からの観光客)「よかった」「めっちゃかっこよかった」

JAXAによりますと、今年度、種子島宇宙センターからはH3はあと2機、H2Aも2機、打ち上げが予定されています。

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