高温多湿となるこの時期に気を付けたいのが「熱中症」です。万が一のときに市民に暑さをしのいでもらおうと、避難できる「シェルター」の運用が香川県で始まりました。

高松市役所の正面玄関に「暑さから逃れる施設」を知らせるポスターが掲示されました。

「クーリングシェルターと言って、外の気温が高くなったら、市民が逃げ込めるような場所として設置しています」

クーリングシェルターとは、極端な高温になった場合、誰でも休むことができる冷房を備えた施設です。高松市役所は1階と2階が指定されています。

今年4月から運用が始まった「熱中症特別警戒アラート」に合わせた取り組みで、県内の全ての観測地点で暑さ指数が35以上となった場合、行政が指定した公共施設と民間施設が一般に開放されます。

高松市の理容店では独自に「クーリングシェルター」として開放

(小寺健太記者)「行政だけでなく、民間の理容店でもこのようなステッカーがある場所では一般に開放する取り組みをしています」

高松市の理容店は、独自にシェルターの運用を始めています。

「待合なんですが、ここで涼んで、休憩してもらって、必要であれば冷たいタオルやウォーターサーバーの水を提供させていただきます」

県の理容生活衛生同業組合に加盟する約350店舗で一斉に始めました。こちらは、アラートの発表に関係なく開放されるということです。

(香川県理容生活衛生同業組合 浦松龍次さん)
 「近年、夏はほんとうに暑くなってきているので、助けになれたらという思いがあるので、みなさんの近所にも理容店があると思うので、気軽に利用してもらえたら」

香川県ではきょう(1日)から12の市と町でクーリングシェルターの運用が始まっています。今後は民間施設との協力をより強化して、猛暑に備えたいとしています。

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