信州大学などの大学生でつくる団体が「火星探査機の開発」という壮大な技術を競う世界大会への出場を日本で初めて決めました。
世界に挑む探査機、一体どんなロボットなんでしょうか?


松本市のコワーキングスペース「サザンガク」に入ってきた1台のロボット。

カルラ日本チームリーダー信大工学部4年 瀬戸晴登さん:
「名前はカルランダー。こちらは自分たちが開発した火星探査機です」

信州大学など4つの国と地域の大学生でつくる団体「KARURA(カルラ)」が開発を進めている火星探査機です。

縦1メートル、横1メートルほど。

カルラは、6月に行われる火星探査の技術を競う学生の世界大会へ、日本から初の出場を決めていて、17日夜、その探査機がお披露目されました。

カルラ日本チームリーダー信大工学部4年 瀬戸晴登さん:
「火星での居住域建設ロボットを作るという夢をかなえるために、私たちはカルラという学生団体を作って、出場することを決めました」

大会は、アメリカの砂漠で行われ、実際に火星に探査機を送り込むわけではありませんが、出場を夢見て世界中の学生がその技術を磨いています。

本番では、土壌や岩石を採取しての生命の存在確認や、ネジの開け閉めなど数々のミッションが課せられ、アームの動きがカギを握ります。

カルラ日本チームリーダー信大工学部4年 瀬戸晴登さん:
「アームに関しましては6自由度というところで、6個の関節を持ってフレキシブルに好きなところにアームのハンドの部分が移動できるような。第一ジョイントとして左右の回転、それから上下方向の回転等が、2個目3個目の回転軸で行っているというような感じです」

この日は大勢の小学生が見学に訪れ、実際に探査機を操作させてもらうなど宇宙やロボット工学に興味を持ったようでした。

小学2年生:
「普通の遊ぶ車より操縦するのが難しかった。将来は天文学者になりたい」
小学5年生:
「思った通りにロボットが動くのが楽しかったです。ドラえもんを作ってみたい」

宇宙開発を夢見てゼロから探査機を作り上げてきたカルラのメンバーたち。

今後さらなる改良を重ね、気合十分で6月の世界大会に臨みます。

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