勤務先から5億5000万円を横領したとして、警視庁捜査2課は27日、業務上横領の疑いで、自動車部品製造販売会社「三協」(東京都江戸川区)の元経理担当課長で住居不定、無職中沢祥基(よしもと)容疑者(49)を逮捕したと発表した。2009年6月~14年1月、計24億5000万円を横領したとみられるという。逮捕は26日付。  逮捕容疑では、同社総務部で経理業務を担当していた14年1月下旬、神奈川県内の銀行で同社名義の口座の預金から振り出した預金小切手4枚(額面計5億5000万円)を示し、自身の口座に額面分の金額を入金させ、横領したとされる。同課の調べに黙秘している。  同課によると、同社で横領を繰り返し、高級腕時計やブランド品を買っていたという。同社への税務調査がきっかけで横領行為が発覚し、14年1月下旬に台湾へ出国。警視庁が指名手配していた。  18年4月に腕時計の転売などのマネーロンダリング(資金洗浄)の疑いで台湾当局に逮捕・起訴され、懲役3年8カ月の実刑判決を受け服役。今年6月下旬に刑期を終え、26日に帰国した成田空港で同庁が身柄を確保した。 

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