保坂展人世田谷区長(左)を表敬訪問し、花束を受け取る伊藤匠叡王=東京都世田谷区役所で

 将棋の第9期叡王戦5番勝負で藤井聡太七冠(21)に勝ち、初タイトルを獲得した伊藤匠新叡王(21)が27日、出身地の東京都世田谷区役所を表敬訪問した。区内のイベントにも積極的に協力する伊藤叡王は「将棋で街を盛り上げていきたい」と地元愛をのぞかせた。  伊藤叡王は区内の弦巻小、弦巻中を卒業。棋士養成機関「奨励会」に入るまでの間、後の師匠となる宮田利男八段が席主を務める区内の道場「三軒茶屋将棋俱楽部」で学んだ。  この日は、宮田八段らとともに区役所を訪れ、職員に拍手で迎えられた。保坂展人区長は花束と奨励金を手渡し「区を挙げて応援の輪が広がるようにしたい」と活躍を期待した。

宮田利男八段(右)とともに保坂展人世田谷区長(手前)を表敬訪問した伊藤匠叡王=東京都世田谷区役所で

 伊藤叡王は、下北沢で開かれる将棋や囲碁などのイベント「シモキタ名人戦」に参加している。保坂区長から「ファンから激励があったとか」と聞かれると、伊藤叡王は「たくさん声をかけていただいた」と、地元の声援が後押しになったと振り返った。(奥野斐) 

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