日本人1人あたりの魚の年間消費量が年々減少しています。
ピークだった2001年度のは約40キロありましたが、年々下がり続け、最新の調査(2022年度)では1人あたり22キロと、過去最低だったことが分かりました。
■魚離れ「生臭い」「調理が面倒」消費量は過去最低に
井上貴博キャスター:
みなさんは、どのくらい魚を召し上がっているでしょうか?
水産庁「水産白書」によると、魚介類1人当たりの消費量は2001年のピーク時には40.2kgを超えていました。2022年度は22.0kgとほぼ半減。過去最低というデータとなりました。
年間消費量22キロとは、一体どのくらいなのでしょうか。ブリで言うと約2本、アジなら約110匹、寿司なら(まぐろ)約2220貫。
アジ110匹って、年間に結構食べているなと思いますが、ピーク時はアジ200匹ぐらい日本人1人あたり食べていました。今では、半減してしまっているということになるわけです。
水産庁の「水産白書」によると「魚を購入しない理由」として「肉類を家族が求めている」が45.9%、「価格が高い」が42.1%、「調理が面倒」が38.0%となっています。
■ホント?魚の臭いを消す方法
SNSでは“魚の臭い”が気になるという声もあります。
「調理と後始末の面倒臭さ。特に臭いが肉の比じゃない」
「手からサバの臭いしてやばい。手洗ってもずっと魚臭い」
何とかならないものか?ということで、手についた魚の臭いを消す方法を元水産庁職員の上田勝彦さんに伺いました。
「ステンレスを触ると臭いは消える」ということです。
物は試しということで、やってみました。
実際に魚を切ったら手に臭いがつきました。その後、水洗いをして、ステンレス部分を触りました。蛇口とかステンレスならどこでもいいそうですが…完全には消えません。でも、匂いが和らぎますね。
ステンレスを触った後に石鹸で手を洗うなどすると、ほぼ気になることはありませんでした。
ホラン千秋キャスター:
石鹸で洗ってからステンレスを触ってもいいんですか?
井上キャスター:
どっちでも良いみたいです。鉄イオンが分解してくれるということなので、どこかのタイミングでステンレスを触ると良いです。
商品として「ステンレス石鹸」というものがあるので、それを購入してもいいですし、レモンとかクエン酸に頼る方もいらっしゃるということです。
歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
ステンレスに触る回数なのか、秒数なのかどっちで消えるんでしょう?
井上キャスター:
上田さんは「3秒ぐらいで大丈夫ですよ」と仰っていましたが、指の間とかにも臭いがつくので、ある程度しっかりと触った方がいいと思います。
ホランキャスター:
手だけじゃなくて、例えばフライパンやお鍋で重曹を使ったりする方も多いのかもしれないですけど、片付けの手間まで考えるとお肉の方が手軽かな?となってしまう気持ちはわからなくはないんですが、外では食べたくなるんですよね。美味しく調理していただいて。
歴史・時代小説家 今村さん:
昔だったら、魚屋さんがちょっと焼きにくい魚は焼いといてくれるとかあった気がするんですね。そういうのがスーパーだけだったり、お魚屋さん、総菜屋さんを兼ねていたようなところが減っているのも痛いのかなと思いますね。家族で食べやすいような切り身にしてとか、けっこう融通が利いたのが、今スーパーのみになってるのかなと。
ホランキャスター:
確かに、何でも揃うスーパーに行った方が全部の用事が一発で終わるし…
井上キャスター:
“魚離れ”になっているということで、こんなやり方はいかがでしょうか?
■「どんな魚でもおいしくなる」魚の万能調理法“湯煮”って?
“最短・最強の調理法”を教えていただきました。お湯で煮る「湯煮」。
フライパンなどで水を沸騰させ、塩をまぶした魚と日本酒(大さじ1)を入れる。火が通ったら完成です。
上田さんは「(和洋中)どんな味付けでもどんなお魚でもおいしく食べられます」と話します。
感覚としては、お鍋で魚料理を食べるということに近いんだと思います。
ホランキャスター:
火だけを通して、味付けはソースなど自分で後からつける感じですか?
井上キャスター:
そうですね、さっぱり・あっさりな味になるので、強い方がいいと思います。
ホランキャスター:
お魚の調理はされますか?
歴史・時代小説家 今村さん:
しますけど、特にグリルとか片付けが面倒くさいかな。
やっぱり、お肉に比べて魚の方が値段によって急激に美味しくなったりするので、積んでいくと高くなっちゃうイメージもあります。クオリティで大きく値段で変わってくるイメージはありますね。
井上キャスター:
自分の年齢が上がって、魚をよく食べるようになっているので、“魚離れ”起きてるのかな?と思いますが、やはり全体としては、特に若い人が食べなくなってきているということですね。
ホランキャスター:
街の声で「パートナーが肉を食べたいです」とか「ボリュームが足りない」という声がありましたが、その辺りはどうですか?
歴史・時代小説家 今村さん:
それは日本人の“米離れ”とリンクしてるような気もしませんか。米が少なくなったら魚も少なくなっているような気はします。最近、鮭の朝食とか見なくないですか?
ホランキャスター:
皆さんの周りではどうでしょうか?
井上キャスター:
お魚も、もしよろしければ召し上がってみてください。
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<プロフィール>
今村翔吾 さん
「塞王の楯」で第166回直木賞 受賞
歴史・時代小説家
30歳までダンス講師
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