先週22日、富山県上市町でポーカーの全国大会が開かれました。「空前のブーム」になっているというポーカー…。なぜ、上市町でポーカーの大会が開かれたのでしょうか?

腹の探り合い、だまし合い、駆け引き…。富山県上市町に集まったおよそ200人のプレーヤーが頂点を競ったのは…。

世界で競技人口が1億人といわれる「ポーカー」。
優勝賞金が10億円を超える大会も数多くあります。

ポーカーサークル代表 小柴雅信さん:
「コロナの直前ぐらいに始めたんですけど、その頃は日本で競技人口が10万人くらいと言われいたんですけど今は200万人くらいと言われててすごい勢いで伸びている」

ポーカーとは、数字とマークで強い札の組み合わせを競うトランプゲーム。ルールも簡単で年齢を問わず楽しめるのが魅力です。

参加者の7割県外 全国から上市に集結

今月22日に上市町で開かれたのがこのポーカーの全国大会、「KAMI★1POKERGP」です。参加者およそ200人のうち7割が県外から。

参加者(石川県・女性):「石川です。こういう大勢でやる機会がないので新鮮で楽しいです。また来たいです」

参加者(東京都・女の子):「東京都からきました10歳です(上市町は)知らなかった」

参加者(射水市・女性):「全国に発信できるような大きな大会を上市町でやっていることが誇らしい。ほんとにすごいなと思います」

この北陸最大規模の大会は、上市町が地元のポーカーサークルと共催で開催したもので、行政によるポーカー大会の開催は全国でも初めだということです。

チェレンジで消滅しない都市へ

上市町 小竹敏弘副町長:「消滅可能性都市じゃないですけど、やっぱり何か新しいことチャレンジをしていかないと埋没してしまう。できるチャレンジはしたほうがいいなと」

人口およそ1万8000人の上市町。これまで2回「消滅可能性都市」に名指しされています。町では、交流人口拡大を目指し、これまでにもさまざまな取り組みに挑戦。

天津木村さん:「女の人と博物館に行って、その人が天狗の置物をまじまじと見ていたらなんだかきょういけそうな気がする、あると思います」

去年は「エロ詩吟」で一世を風靡した天津木村さんを招いてみんなで吟じたり…。

4年前からはe-スポーツ大会を開催。若者を中心に県内外への発信を強めています。

今回目を付けたのが人気急上昇中のポーカー。大会には、ユーチューブのチャンネル登録者数15万人の超有名プレイヤーも参戦しました。

プロプレーヤー 堀内正人:
「きょうはみなさんとポーカーで交流できてすぐ近くにおいしいそうめんと滝行があってとてもいまリフレッシュしてきました。やっぱり継続的にこれやってたら毎年参加したいですね」

世界的なプロプレーヤーでユーチューバーのじぇいそるさんも。

プロプレーヤーじぇいそるさん:
「日本でポーカーすること自体がほとんどなくて、日本語でポーカーをやる環境に慣れていなくて新鮮で楽しいです。主要都市にしかポーカートーナメントがないので、地方でこれからも僕らもやっていこうとおもっているのでちょっとお手本にさせていただければなと思っています」

SNSなどで絶大な発信力のある有名プレーヤーも上市をポーカーの町として一目置いてくれたようです。

今回の大会はもちろん現金は賭けず、大会の参加券をふるさと納税の返礼品としたのも行政ならではです。

上市町 小竹敏弘副町長:
「社会増減でいいうと去年はプラス30人だったんですね。十何年ぶりにぷプラスになったので、そういう意味では上市は少しずつ勢いがでてきているなと思います。こういう取り組みを続けていくことで、(消滅可能性都市に)10年後は選ばれないようにしたいなと思います」

ポーカーが新たな町の活性化の起爆剤になるのか、上市町のチャレンジは続きます。

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