昭和レトロなビルの商店街に注目が集まっています。

 大阪の天王寺駅近く、商業施設が並ぶエリアから少し離れた場所にある「あべのベルタ」。ビルの中に商店街があり、シャンデリアや電話ボックスなど、どこか懐かしさを感じる雰囲気が残されています。

 その「あべのベルタ」で6月23日に行われたのは“昭和レトロ”をテーマにしたイベントです。

 (客)「楽しい。こういうブギ、踊りたくなる」

 昭和の歌謡曲が流れると、多くの人が集まりました。

 (イベント担当者 阿部未奈子さん)「(Qなぜイベントを開催した?)お客さんから『ベルタやってんの?』と言われて、『やってるやってる』と」

 37年前の1987年、バブル期に誕生した「あべのベルタ」。当時は飲食店やアパレルショップなど100を超える店が並んでいました。しかし近隣に続々と商業施設がオープンする中、店舗数は2017年には約80店舗まで減り、シャッターが目立つようになりました。

 一方、最近はレトロブームが追い風となり、若者向けの美容室やセレクトショップなどが出店するようになり、いまでは約110店舗が営業しています。

 (MAISON de SIGN 店長・大渕聡士さん)「もっと若者と高齢者、おじいちゃんおばあちゃんたちがつながれる場所にしていきたい」

 そんな中、さらに人を呼び込もうと行われたのが23日のイベント。館内で販売されている服を着たファッションショーも。モデルがエスカレーターから登場する斬新な演出もありました。

 参加した人たちも、「あべのベルタ」の魅力を体感しているようでした。

 (客)「(これまでは)ちょっと素通りしてて、入りづらかった。こういう催し初めてだったんですけど、楽しそうなので、あるならまたのぞいてみたいなと思いました」

 (イベント担当者 阿部未奈子さん)「昔ながらの街がベルタの中にあるのがよさ。外へ発信していきたいですね」

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