「パレスチナ人の虐殺やめろ」のプラカードを掲げる近由子さん=20日、栃木県小山市

 イスラエルによるパレスチナ自治区ガザ地区への攻撃中止を求め、街角で1人、プラカードを掲げて立つ「1人スタンディング」が地方でも広がっている。デモや街頭宣伝と違い、仲間を集めず、声も張り上げないとの簡便さもあり、これまで行動してこなかった人を呼び込んでいる。  栃木県栃木市の漫画家近由子さん(36)は週1回1時間、同県小山市のJR小山駅通路に立っている。「パレスチナ人の虐殺やめろ」などのプラカードを掲げ、本を読んだりスマートフォンを見たりしながら過ごす。1人の方が気楽だという。  通行人には自ら話しかけない。足を止めてくれる人がいたら、署名やイスラエル関連企業のボイコットなど、反戦のために市民ができることを説明し、情報をまとめた紙を手渡す。毎回、足を止める人は1、2人。「通り過ぎたとしても、気に留めてもらい、後から調べてくれたらいい」  近さんが駅に立ち始めたのは5月上旬。報道に接し、何かしなければと考えた。  同様に1人スタンディングをし、SNSで発信する投稿が全国各地で相次いでいる。


鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。