皆さんは、「デジタルチャンバラ」という新しいスポーツをご存知でしょうか。
「スポーツチャンバラ」をさらに発展進化させたようなスポーツで、競技人口も年々増えています。
光る刀を使って行う、いま、注目の次世代スポーツを、SBCニュースワイドの古畑キャスターが取材しました。


光る刀でくり広げられる躍動感あふれる戦い。

刀を振るさまは、まさにサムライのようです。

これは、ITを活用したデジタルチャンバラ、その名も「SASSEN(さっせん)」です。

一体どんなところが次世代なのでしょうか?

実際に体験して確かめてきました。

教えてくれるのは、県内でこのニュースポーツ「SASSEN」の普及活動に取り組む中野市の小林充人さんです。


小林充人さん:
「刀を使って昔懐かしいチャンバラとITの技術を組み合わせた、真新しいスポーツだと思います」

まずは、対戦で使う刀。

ポリエチレン製で、持ち手のところに専用のバッテリーを入れると光り、勝負をジャッジする専用のスマートフォンアプリと連動します。


刀には圧力センサーと加速度センサーが内蔵されていて、どちらが早く当てたのかを瞬時に判定。

小林さん:
「青く光っている刀が、青の0点、赤く光っているのが白の0点と連動しています。光っている所にセンサーが入っておりまして、(青く)光っている所で相手を叩くと…こんな感じで1点入ります。で、赤く光っている所で叩くとこちらに1点入ります」


連動するスマホアプリはどちらが先に当てたのかを0.026秒の差まで判定。

同時の場合は、音で知らせます。

ITを活用することで、やる人・見る人・全員が納得の試合をすることができる。

これが、次世代デジタルスポーツといわれる理由です。



ルールは簡単。


フィールドの広さは縦5メートル・横7メートル。

試合時間60秒の中で刀を振れる回数は5回。

先に2回当てた方が勝ちです。

頭より下なら攻撃は自由!ということで、少し素振りなどの練習をしたあと小林さんと対決してみることに。

ポイントはとにかくコートを広く使うことと教えてもらったのですが、もちろん初心者の私が小林さんに勝てるわけもなく。

ということで、同じく初心者の番組スタッフと対戦することに。

始まって10秒でまず、古畑キャスターが一本。

そのあとスタッフが一本と思いきや…アプリは同時と判断。

まさかの引き分けでした。

この精密さがSASSENの特徴です。

残り30秒で決着はつくのか!?

最後は古畑キャスターの一振りが左足に当たって一本!

SASSENは2016年に北九州市の武術道場で誕生。


人を傷つけず、けがのない武術を追求し、生み出された新競技は、年齢や障がいの有無に関わらず取り組める生涯スポーツとしても注目されていて、全国大会も2回開催されています。



小林さんは、中野市で月に2回、SASSENの教室を開いています。

この日は、小学1年生から6年生までの10人が競技を楽しみました。


子ども:
「光っててライトセーバーみたいでかっこいいです。みんなで(チャンバラを)やる機会とかもあまりないので楽しいです」

そして、子どもだけでなく大人の教室も開かれています。

みなさん、童心に戻ったかのように没頭していました。


参加者:
「大人でもすごく楽しめるようなものになっていて、めっちゃ面白いです」

参加者:
「大人が剣を持って本気で戦う機会なんて、ここ以外にないので、例えば自分が好きなキャラクターになりきってこのキャラクターだったらこういう剣の振り方をするんだろうなということを考えながらやっています」

県内での普及は北信地域が中心というSASSENですが、今後は、県全体に広めていきたいと小林さんは意気込みます。

小林さん:
「長野県の皆さんにSASSENという競技を知って頂いて、県下にもうちょっと教室を幅を広げていって、色々なところで長野県の皆さんがSASSENを体験できる場を提供していけたらいいなと思います」

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