東京都知事選の掲示板に、同一のポスターが多数張られる事態が起きた。街頭では「選挙を愚弄している」「政策が伝わってこない」と批判の声が上がる。政治団体「NHKから国民を守る党」が、寄付をした人のつくったポスターを、掲示板に張る活動をしていることなどが影響しているとみられる。  都知事選は過去最多を上回る56人が立候補。告示日の20日、秋葉原付近の交差点の掲示板には、同じポスター計24枚が「凹の字」形に並び、掲示板を埋め尽くしていた。ポスターには、女性キックボクサーを名乗る人物の画像とともに「生活困窮者をなくせ!」の文字。大勢が立ち止まり、スマホで撮影する姿も見られた。  足を止めた男性会社員は「何これ?と思った。これが問題ないなら何でもあり。政策も全く伝わってこない」とあきれ顔。大阪府の女性は「お金を払えば掲示板の枠を買えるというのはおかしい。選挙を愚弄しているように感じる」と漏らした。  こうした動きに対し、署名サイトでは「掲示板ジャックに反対します」との活動が始まり、20日時点で2万6千筆を超えた。


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