20年ぶりの“新紙幣”が、7月から導入されます。
発行まで間もない中で、券売機などを設置しているお店は対応に追われています。

新潟市中央区のラーメン店を訪ねました。
人手不足の解消につながる券売機ですが…

【ラーメンいっとうや 青木真悟店長】
「対応しないわけにはいかない、っていうのが現状ですね」

最新の偽造防止技術を反映して20年ぶりに発行される新紙幣には、一万円札に渋沢栄一・五千円札に津田梅子・千円札に北里柴三郎が描かれています。

「新紙幣発行にともなう券売機のお札の読み取り部分の交換が負担になっている」

費用は1台およそ14万円。
半年程前におよそ300万円をかけて券売機を導入したばかりだそうですが、新紙幣導入で機械の一部を変更しなければなりません。

他の店舗の券売機も変更が必要なため、総額およそ50万円がかかる見込みです。

加えて今、原材料の高騰もお店を苦しめています。

「仕入れている食材ほぼ全て上がっている…。1年前と比べると驚くような金額」
「なんのためにやるのかなっていうのは個人的には思います」

「1800万円かかりました」

新潟市西蒲区のガソリンスタンドでは、12台ある支払い機を全て新紙幣に対応できるものに変えました。1000万円分は国の補助金を活用しましたが、800万円は自己負担になります。

【イエストセルフ 佐藤健太郎店長】
「ものすごく高くて迷ったんですが、お客さんの利便性を失ったらいけないなと」

この店舗ではクレジットカードなども利用できますが、お客さんのおよそ6割が現金で支払っているそうです。

「うちにせっかく来て頂いたのに、新紙幣使えないなんだ、給油できないな、ってなったらすごく嫌なので…」
「正直苦しいです。低燃費化の車も増えている中で苦しいですが、なんとかやっていきたいなと」

新紙幣は7月3日に発行されます。

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