宮城県と仙台市による協議が続く4病院再編構想について、東北労災病院と県立精神医療センターの再編をめぐって、仙台市の郡市長は、「移転に伴う懸念への明確な回答がなく、このままでは反対と言わざるを得ない」と県の対応を非難しました。

郡仙台市長:
「精神医療については、これまで市と県の連携によって態勢を構築してきた経緯などが考慮されていない」

これは17日の仙台市議会の代表質問で、郡市長が議員の質問に答えたものです。

県が主導する4病院再編構想は、仙台赤十字病院と県立がんセンターを統合して名取市に移転、東北労災病院と県立精神医療センターを併設して富谷市に移転し、名取市には医療センターの分院を置くものです。

このうち、精神医療センターの移転について、郡市長は、「納得のいく説明がない」と非難しました。

郡仙台市長:
「移転による多くの患者の治療中断などの懸念に対する明確な回答が得られる見通しが立っていない。このまま基本合意に向けて進むのであれば、反対と言わざるを得ず再考を求めた」

4病院再編について「反対」と、より強い表現で県の対応をけん制した郡市長。いまだ県と市の隔たりは埋まらず、議論は平行線をたどっています。

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