中学校や高校で、定期テストの採点をAIがサポートしてくれるシステムを導入する動きが全国で広がっています。

去年導入した学校では、教員の負担が軽減したと歓迎する声があがっていますが、果たしてその精度と効果は。

「かなり楽になりました」

616人の生徒が通う、福岡市博多区の席田(むしろだ)中学校。今週、1学期の期末テストが終わりました。

福岡市の中学校では教員の負担を軽減するため、去年9月からAIが採点をサポートするデジタル自動採点システムを導入しています。

教師「かなり楽になりましたね。」

記述式の問題はどうする?

模範解答と生徒全員の解答用紙をスキャンしてデータ化するとカタカナやアルファベット、数字などの記号問題はAIが読み取って自動で採点してくれます。

記述式の問題は生徒全員の回答を並べて、模範解答と見比べながら○×をつけていきます。

席田中学校 舟越哲也 教諭(数学科)
「めくる作業がまずなくなります。デスクトップに全員分の回答が出ますので、そこでクリックしていきながら〇×と決めていく。1時間かかっていたのが、20分~30分くらいの感覚で、かなり楽になっています。」

AIが判別できないケースも

席田中学校 奥田康人 教諭(社会科)
「生徒は『ウ』と思って書いていると思うので、こういうところが、まだまだAIでは認識できないので、ここは我々が確認してクリックしたら〇に変わります。
多くの先生が、土日にかけて家で採点とかしていたんですけど、持って帰ってしまうと、紛失などリスクがある。作業時間が短くなるので、全て勤務時間内で採点が終わって、業務軽減かつ、個人情報保護にもすごく役に立っていると思います。」

先生も前向きになれる

点数や平均点、正答率もAIが自動で計算して、データ集計してくれます。


席田中学校 浅見宏亮 校長
「採点の時間が減ることで、授業の準備であったり、部活動の指導であったり、子供と向き合う時間が確保されることは、先生方もすごく前向きになると思います。」

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