公職選挙法違反の罪で有罪が確定して議員を失職した田尻善裕(たじり よしひろ)元熊本市議が、熊本市から返金を求められていた議員報酬などの一部を市に返還したことが分かりました。

田尻善裕元熊本市議は、去年4月の市議選で自身への投票を呼び掛ける違法な文書を配ったなどとして公職選挙法違反の罪に問われ、先月(5月)に公民権停止5年が付いた罰金30万円の有罪判決が最高裁で確定しました。

これにより田尻氏の当選は無効となり、熊本市は去年5月から先月までに支払った議員報酬など1300万円あまりについて、返還を請求していました。

市によりますと、田尻元市議は「誠意をもって対応したい」としたうえで、きのう(6月13日)までに請求額の一部を返還しました。市側は、返金された額を明らかにしていません。

田尻元市議は残りについても今後返還の意思を示しているということで、具体的な時期などについて市側と話し合いを続けるということです。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。