梅雨を前に、地域の消防団員が伝統的な洪水防止の工法について学ぶ研修会が開かれました。なかでは、小規模な河川に有効だといわれる江戸時代の工法を学びました。
研修会は、水防工法と呼ばれる伝統的な洪水を防ぐ技術を伝承しようと、国交省富山河川国道事務所が毎年開いています。
このうち「川倉工」は、河川の氾濫などが相次いだ江戸時代に生まれたもので丸太18本を使って正三角形のやぐらを作り流れを緩やかにします。
現代の水防技術では、止水ブロックを置いて氾濫を防ぎますが、大型の重機をいれなければならず、小型の河川の場合は「川倉工」が有効だということです。
参加者は、実際に専門家の指導を受けながら丸太を組み立て堤防に設置しました。
この川倉工は近年は使用されていませんが、1985年6月に大雨で庄川が出水したときに使用されています。
国交省北陸地方整備局富山河川国道事務所
長谷川徹 総括地域防災調整官:
「水防活動を迅速に行って、地域一体となって洪水の時期を乗り越えていければと考えております」
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