発明家のドクター中松氏(95)=本名中松義郎=が13日、東京都庁で会見を開き、都知事選(6月20日告示、7月7日投開票)に無所属で立候補する意向を表明した。金色をあしらったドルチェ&ガッバーナの特注スーツで現れた中松氏は「これまでの選挙の延長にない、革命のような選挙にしたい」と訴えた。

◆「年寄りじゃない。誰よりも経験がある」

都知事選に立候補する意向を表明したドクター中松さん

 フロッピーディスクや灯油ポンプなど約4000の発明で知られ、都知事選には過去7回立候補して全て落選。2014年都知事選以降は体調面や海外の大学の講義などを優先して出馬を控えていたが、「今の政治の体たらくを見ていられない」と出馬を決意した。  1991年には靴にばねのついた「フライングシューズ」を使った選挙活動で話題を集めた。今回も「発明選挙」を予定。中身はけむに巻いたが、「今までに見た事のない選挙。行動を見てほしい」と呼びかけた。  会見では、東京を世界中の開発企業が集積する「発明センター」にする構想も発表。「世界では誰も都知事の名前は知らないが、私の名前は知られているので、都知事になれば、世界中から金が集まる」という。  選挙期間中の6月26日には96歳になり、当選すれば、任期中に100歳を迎える。体力面が気になるが、「優秀な都職員と一緒にやればできる」と強気だ。現在も発明活動を続け、都内の大学でも講義を行うなど、意欲に衰えはない。  「年寄りじゃない。誰よりも経験がある」と強調。「あたかも議員の特権のように裏金を使うプロの政治家から脱却し、能力のある政治家に切り替える選挙。やれるのは私しかいない」とプライドをほとしばらせた。 (原田遼) 

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