今年、熊本県水俣市に新たな女子サッカーチームが誕生しました。目指すは国内最高峰の「WEリーグ」です。

今年4月に水俣市に誕生した女子サッカーチーム『水俣ユニオンフットボールウイメン』を立ち上げたのは、熊田喜則(くまだ よしのり)監督です。

プロチームでプレーしたあと、ミャンマー代表などで指揮を執り、これまで20人以上をJリーガーに育て上げました。

水俣ユニオンフットボールウイメン 熊田喜則 監督
「サッカーっていうのは、いろんなことで自分を表現できるからおもしろい」

水俣市に自らが働く会社の工場があることが縁で、新チームを設立した熊田監督。呼び掛けに応え集まったのは、この春に高校を卒業した選手や元日本代表候補たちです。

ただ、現在の所属選手は11人。地元の企業などで働きながら、練習に励む毎日です。

そんな「水俣ユニオン」が目指すのは、国内最高峰の「WEリーグ」。

現在女子サッカーには5つのリーグがあり、水俣ユニオンが所属するのは一番下の熊本県リーグです。各リーグ戦で優勝すると1つずつ昇格でき、目標の「WEリーグ」へは、最短でも5年かかります。

この新しいチームでキャプテンを勤めるのは、山本香月(やまもと かつき)選手。強豪・秀岳館高校サッカー部で全国大会に2度出場し、スペイン2部でもプレーしてきた実力者です。

キャプテン 山本香月選手(22)「試合に勝たないと次のリーグの九州リーグに上がれないから、負け無しっていうのを目標に」

そして、6月9日に迎えた、高校やクラブの10チームで戦う県リーグの開幕戦。相手は去年リーグ4位の慶誠高校です。

直前の練習試合で負傷したキャプテン山本選手がベンチから見守る中、チームは開始9分の先制ゴールを皮切りに、次々とゴールを決めます。

前半だけで4得点。それでも熊田監督はチームを鼓舞し続けます。

熊田監督「もう少し運動量あげよう、試合時間30分だから。10得点だぞ、まだ足らないぞ」

後半もさらに4点をあげて、記念すべき初戦を勝利で飾りました。

■試合終了 水俣ユニオンフットボールウイメン 8-0 慶誠高校

ただ、水俣ユニオンが目指すのは女子サッカーの頂点。まだ、その一歩を踏み出したばかりです。

熊田監督「この1年間で自分をどのくらい高めないと、というプレッシャーを感じて、みんなやらないといけないなと思います」

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