山口県周南市が出資する公益財団法人、周南市文化振興財団で1億4000万円あまりの着服が指摘された問題で公益法人としての認定にふさわしいかを見極める県の審議会が開かれ、財団に求めていた再発防止策などが期限までに示されないことが報告されました。

山口県公益認定等審議会は公益法人を監督する知事の諮問機関です。

周南市文化振興財団で元職員2人がコンサートの売り上げ金1億4000万円あまりを着服したとして刑事告訴を受けたことから審議会から財団に再発防止策などについて報告を求めていました。

審議会の事務局によりますとすでに、一部は報告されていてさらに詳しい内容を今月10日までに追加報告するよう求めていました。

期限となる10日に期限に間に合わない旨の書面が提出されました。

「全容解明に至っていない」ためと説明されているということです。

この問題に関連して周南市文化振興財団・元職員の山本孝泰容疑者がコンサートなどの入場チケットの販売委託先2か所から、集金と偽って現金29万円あまりをだまし取ったとして逮捕・送検されています。

審議会では「やむを得ない」として報告を待つ方針で次回の審議会は8月下旬以降に開かれる見通しです。

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