東京都の小池知事は午後の都議会最終日で、3期目を目指し、都知事選への立候補を表明しました。「七夕決戦」に向け、どのような選挙戦を繰り広げるのでしょうか。

東京都 小池百合子 知事
「東京大改革3.0を進めていく、その覚悟をもって、7月の東京都知事選挙への出馬を決意いたしました」

ついに都知事選への立候補を表明した小池知事。過去最多の候補者が予想される選挙戦に、3期目を目指して挑戦することになります。都議会後、報道陣の前に姿を見せた小池知事は。

東京都 小池百合子 知事
「(Q.『東京大改革3.0』の具体的内容、都知事選の公約は?)基本的に現職でございます。これからも選挙戦に向かっても、公務を最優先にしていく。また近いうちにお伝えする機会があると思います」

公約は「近く発表する」としています。

都知事選をめぐっては、地域政党の「都民ファーストの会」と自民党、公明党が支援する方針を明らかにしていますが、自民党は裏金問題などで逆風を受けています。小池知事は都知事選をどう戦っていくのでしょうか。

午後の都議会で、都知事選への立候補を表明した小池知事。都議会終了後の各会派への挨拶では…。

都議会自民党
「これからは、ぜひ一緒に都政改革の実現に、『(東京大改革)3.0』実現に向けて力を合わせて行きたいと思います」

自民党は都知事選で小池知事の支援をすると明らかにしています。

同じく支援を表明している公明党。拍手で出迎え、それぞれの議員と握手も。最後も拍手で見送られました。

一方、立憲民主党を訪れた際は…。

東京都 小池百合子 知事
「すみません、お待たせしました。いろいろありがとうございました。特にないみたいね、はい。ありがとうございました、お世話になりました。これからも都民のために頑張ってまいります」

あいさつは、わずか15秒ほどでした。

各会派を回り終わった後、小池知事は。

東京都 小池百合子 知事
「変えるべきは変え、守るべきは守る。東京大改革3.0を進めていく。このことを皆様方、都議会の皆様方にもお伝えをしたところでございます」

都知事選の投開票は来月7日。「七夕決戦」の戦い方について、小池知事に近い都議は…。

小池知事に近いベテラン都議
「小池さんは完全無所属で、どこの推薦も支援も受けないよ」

関係者によりますと、これまでに支援を表明している自民党が裏金問題で逆風を受けていることなどから、小池知事は政党色を薄めて選挙戦に臨む方針だということです。

記者
「午後1時前です。蓮舫議員が党本部に入ります。これから離党届を提出します」

一方、既に立候補を表明している立憲民主党の蓮舫参院議員はきょう午後、離党届を提出しました。

蓮舫 参院議員
「とにかく私は挑戦者ですから、やっぱり現職の方のいろんな余裕とか強さとか、そういうものを学ばせていただきながら挑戦をしていく立場だなと」

立憲民主党を離党し、無所属で立候補する狙いについて、蓮舫氏は「党派を超えて支援を呼びかけたい」と説明しました。

ただ、選挙の構図は自民・公明が支援する小池知事と、立憲など野党側が支援する蓮舫氏との事実上の与野党対決となる見通しです。

立憲民主党 安住淳 国対委員長
「首都東京で政治とカネの問題を都民の皆さんに審判していただく選挙にしなきゃいけない」

立憲民主党は今回の都知事選でも政治とカネの問題を争点の一つにしたい考えで、共産党、社民党も蓮舫氏を支持する方針です。しかし…

国民民主党 玉木雄一郎 代表
「共産党主導の候補予定者に見えてしまう。このような状況のもとで蓮舫氏を応援することは、我が党としてはない」

国民民主党は、共産党が全面的な支援を打ち出したことなどを理由に蓮舫氏を支持しない方針を示しました。

また、日本維新の会も独自候補の擁立は見送り、「静観する」としていて、都知事選で野党側の足並みはそろわない見通しです。

蓮舫 参院議員
「東京はもっと良くなります、もっともっと良くなります。生まれも、育ちも、学びも、働いてる人たちのやりがいも、人生の先輩方たちの安心も、もっともっとアップデートすることができる」

「オール東京」で戦いたいとする蓮舫氏。来週早々にも公約を発表するとしています。

都知事選をめぐっては、このほか、広島県安芸高田市の石丸伸二前市長や田母神俊雄元航空幕僚長ら30人以上が立候補を表明しています。

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