警察共済組合に勤務する千葉県船橋市の男が、組合のシステムを使って個人の住所など5人分を不正に入手し外部に漏らしたとして逮捕されました。

地方公務員等共済組合法違反の疑いで逮捕されたのは、警察共済組合千葉県支部の職員で、船橋市の富川泰興容疑者(31)です。

警察によりますと、富川容疑者は、SNSに他人の住所を有料で教えると書き込み、去年6月、書き込みを見て依頼してきた1人に対して、組合のシステムを使って不正入手した5人の住所と生年月日を漏らした疑いがもたれています。

富川容疑者は当時、東京・千代田区の警察共済組合本部で警察職員や家族などの年金の審査業務に当たっていて、この業務で使用していた端末を使って個人情報を不正に得ていたということです。

取り調べに対し、富川容疑者は「依頼してきた多くの客に対して1件数万円の報酬をもらい、個人情報を教えていたことに間違いありません」と容疑を認めているということです。

警察は、富川容疑者が200人以上の加入者の個人情報を漏らしたとみて、確認を進めています。

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