大阪地検特捜部に逮捕・起訴され、その後、無罪が確定した不動産会社の元社長が国に賠償を求めている裁判。当時の特捜部検事による取り調べの録音録画の一部が法廷で公開されました。

大阪市の不動産会社、プレサンスコーポレーションの元社長・山岸忍さん(61)は、2019年、学校法人の土地取引などをめぐる横領事件に関与したとして大阪地検特捜部に逮捕・起訴されましたが、3年前、無罪が確定しました。

山岸さんは、特捜部の検事が山岸さんの当時の部下を脅すなどした捜査の違法性を訴え、国に対し賠償を求める裁判を起こしています。

きょうの法廷では、検事が山岸さんの当時の部下の取り調べを行っている映像が再生されました。

【法廷で再生された取り調べの映像】
検事
「あなたはプレサンスの評判を貶めた大罪人ですよ。会社が営業損害を受けたり、株価が下がったりしたら、あなたはその損害を賠償できます? 10億、20億じゃすまないですよね。それを覚悟で話していますか」

検事は「取り調べに真摯に向き合ってほしかった」と弁明した一方で、「無罪判決が出た時は非常に残念だと思った」とも話しました。

今週金曜日(14日)には、山岸さんの逮捕を最終的に決断した当時の主任検事らが証人として出廷します。

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