自衛隊が初めて参加しているアメリカ軍の大規模軍事演習バリアント・シールドが、10日から海上自衛隊八戸航空基地でも展開されています。基地ではアメリカ空軍の戦闘機を受け入れる予定ですが、11日も飛来は確認されませんでした。

バリアント・シールドは、2年に一度、アメリカ軍が太平洋地域で行う大規模演習で、自衛隊の参加は今回が初めてです。八戸航空基地での訓練は10日に始まり、アメリカ空軍のF-16戦闘機を受け入れ準備が整っていましたが、10日に続き11日も飛来は確認されていません。

今回の演習に自衛隊が初めて参加した背景についてTBSの防衛省担当・堀宏太朗記者は次のように指摘します。

TBS 防衛省キャップ 堀宏太朗記者
「自衛隊は、この訓練を通して海自基地でのアメリカ軍機の受け入れや、共同での地上支援体制の確立を図っていく。これは完全に有事を想定している」

八戸航空基地には、18日までにアメリカ軍のF-16が6機、要員100人が展開し、戦闘機の離着陸や整備などの演習を実施する予定です。

TBS 防衛省キャップ 堀宏太朗記者
「特に特定の国を念頭においているものではない。海洋進出を強める中国だとか核ミサイル開発を続ける北朝鮮を意識したものだと推察」

統合幕僚監部によりますと、八戸航空基地での戦闘機の離着陸は持ち越しとなり、演習は12日以降、午前6時から午後9時までの間に行なわれる予定です。

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