鳥取県米子市内の飲食店で焼肉などを食べた4人が、発熱・腹痛・下痢などの食中毒症状を発症し、便からカンピロバクター菌が検出されました。
保健所はこの店の食事が原因の食中毒と判断し、店を3日間の営業停止処分にしました。

鳥取県西部総合事務所米子保健所によりますと、10日午後3時頃、有症者のうち1人から米子保健所に、「一緒に焼肉等を食べた4人全員が体調不良を起こしている」と連絡がありました。

4人は米子市内の焼肉店で2日に会食していて、4人の共通の食事はこの飲食店の食事だけだったということです。

患者4人の便からカンピロバクター菌が検出されたことから、米子保健所は、この飲食店を原因とする食中毒と判断し、11日から13日まで3日間の営業停止処分を行いました。

患者4人はいずれも米子市内の20代男性で、原因物質は「カンピロバクター・ジェジュ二」。原因食品は「牛心臓の刺身」を含む、この焼肉店で2日に提供された食事としています。

4人の症状は発熱・腹痛・下痢等で、重症者はいませんでした。

2日午後7時頃に喫食し、5日午後6時頃~6日午後6時頃に発症したということです。

米子保健所によりますと、カンピロバクターは牛・豚・鶏・その他ペットなどの動物の腸管に分布。少量の菌の接種でも下痢・腹痛・発熱・頭痛などを発症することがあり、発症までの期間は一般的に食事後2日~3日ということです。

カンピロバクターによる食中毒を防止するため、生肉を取り扱った後は手指・調理器具を十分に洗浄消毒すること。生肉用のトングや取り箸と、食事用の箸は別に準備すること。食肉の生食は避け、中心部まで十分に加熱(75度以上1分間以上)することを呼びかけています。

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