山梨県が検討を進める富士山登山鉄道構想について、地元住民との少人数での意見交換会が始まりました。
初日から参加者がいないため中止となった回もあるなど、すでにしらけムードもあります。

意見交換会は県が企画したもので、1回の定員を6人程度の少人数に限定して富士山登山鉄道構想などについて県の担当者と意見を交わします。

山中湖村で開催された初回には4人が参加して、冒頭をのぞき非公開で行われ、県によりますと登山鉄道で地域が変わる期待感があるという意見があった一方、自然環境への影響などを懸念する声があったということです。

一方、11日は全3回を予定していましたが、参加者がいないため中止となった回もありました。

11日午前の時点で、12日に開催の忍野村も全3回のうち2回は参加者ゼロで、全日程でも24回144人の参加枠のうち、申し込みは4分の1にとどまります。

山梨県 知事政策局 石田幸司主幹:
「安心して議論ができる場だと積極的にPRして、関心が高まるような情報発信をしていきたい」

意見交換会は7月まで富士北麓地域で続きます。

また今回の意見交換会は、県のホームページなどで「持続可能な富士山のための新交通システム意見交換会」などと“富士山登山鉄道構想”という名前をいっさい出さないかたちで参加者を募集しました。

県が登山鉄道構想について住民への説明を重ねたという”既成事実”を積み上げるために開催されるのではないかという見方もありますが、県の担当者は「そうした意図は全くない」などとしました。

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