地震の影響で海底が隆起し漁に出られない状況が続く輪島港。漁の早期再開を目指し、海女漁などに使われる小型漁船の緊急点検が11日行われました。

輪島港では、地震で最大2メートルほど隆起し、およそ200隻の漁船がいまだ漁に出られない状態です。

こうした中、被災した漁業関係者が安全に漁を再開できる環境を整えようと、日本中小型造船工業会が漁船の点検作業を行いました。

記者リポート「海水を取り込む穴の部分にゴミがないかをこちらの小型カメラで確認しています」

11日は、アワビやサザエなどの素潜り漁などを行う海女が乗り込む小型の漁船16隻について、エンジンオイルの状態や、燃料の漏れがないかなどを確認しました。

地元漁師・中村勝成さん「海女も喜ぶやろね。船が出入りせんと海女さんも調査できん、これからや」

日本中小型造船工業会・石川洋一常務理事「心配されてたと思うけど、これから安心して漁に出ていただけばと思っている」

輪島港での点検は5月から進められていて、これまでに36隻の点検作業が完了しています。漁船は今後、水深の深い場所に移動し専門家の立ち会いのもとエンジンを稼働させる最終確認が行われるということです。

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