11日正午ごろ、愛知県豊橋市で4万戸以上が停電が発生しました。原因は分かっておらず、豊橋市内の中心部では一時、信号機も消えるなど混乱が見られました。

豊橋駅近くの交差点では1台のバスが右折しようとしているものの、信号機は消えた状態になっています。バスは車の往来がなくなるのを待って慎重に曲がっていきました。

(近くに住む人)
「長いですね。30分ぐらいはたちますね」


電気を供給している「中部電力パワーグリッド」によりますと、11日正午ごろ豊橋市の広い範囲で最大4万2000戸ほどが停電しました。

信号機が消えた交差点では警察官が交通誘導にあたり、幸い事故は起きなかったということですが、駅前の商業施設は復旧まで店を閉めることに。

(商業施設の利用客)
「車の運転をしていたので怖くて。どっちが進んで良いか分からない状態」

また、影響はこんなところにも…。

(鳥市精肉店 市川勝丸 代表)
「冷凍庫は開けないように。仕事を止めて復旧を待っている」

豊橋市内の精肉店では肉を保管する冷凍庫の中の温度を保つために、扉の開け閉めができなくなる事態に。

(鳥市精肉店 市川勝丸 代表)
「信号も止まっているので配送もできない」

販売先の飲食店に配達することもできず頭を抱えていましたが、午後0時10分すぎに市内全域で電気が復旧しました。

(鳥市精肉店 市川勝丸 代表)
「やっとできるので、ほっとしました」


この他にも、JR東海によりますと停電の影響で列車の行先などを示す一部の表示板が一時的に表示されなくなりましたが、改札などは非常電源に切り替わったため大きな遅れや混乱はなかったということです。

正午頃の豊橋市は風もほとんどなく快晴の状態でした。

一体なぜ大規模な停電が発生したのか、中部電力パワーグリッドは現地に作業員を派遣して原因究明を行っています。

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