福島県石川町発注の工事の入札をめぐり、収賄の疑いで再逮捕された前町長・塩田金次郎容疑者(76)は、あわせて12件の工事について設計額などを漏らしていたとみられることがわかりました。
11日に送検された石川町の前町長・塩田金次郎容疑者は、町発注の工事の入札をめぐり、設計額などを業者に漏らし謝礼として瓶ビールなどおよそ42万円相当を受け取った疑いが持たれています。
石川町によりますと、塩田容疑者は、初当選した翌年の2019年から去年にかけ、12件の町発注の工事について設計額などを漏らしていたとみられ、このうち9件について、贈賄の疑いで逮捕された2人の会社が落札していました。
塩田容疑者はこども園の入札をめぐり設計額を漏らしたなどの罪で昨日起訴されていて、起訴状によりますと、自宅で情報を漏らしたとみられています。
こうした中、石川町の議会は一連の事件を受けて、町長などの給与や一時金の一時差し止めを盛り込んだ条例改正案を全会一致で可決しました。条例の改正を受けて、町は塩田前町長に6月30日に支給する予定だった期末手当について、支払いを差し止めることにしています。
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また、石川町では事件以降、入札を伴う公共工事の発注ができない状態になっていて、入札制度の見直しを急ぐことにしています。
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