必要な点検などを実施していないにも関わらず、保安基準に適合しているなどとした書類を作成し、運輸支局から車検証の交付を受けたとして、新潟県長岡市の自動車整備会社の役員ら2人が逮捕されました。

虚偽有印公文書作成等の疑いで逮捕されたのは、長岡市楡原に住む自動車整備会社の経営者の男(55)とこの会社の自動車検査員で、見附市葛巻に住む男(53)です。

警察によりますと、2人は2022年9月、長岡市内にある自動車特定整備事業者から依頼を受けた貨物自動車2台の継続検査(車検)に関して適正な点検や整備などを行わず、保安基準に適合しないにもかかわらず、保安基準適合証2通を作成して運輸支局に提出。自動車登録ファイルに真実ではない記録をさせて、有効期間が更新された自動車検査証(車検証)2通を受け取った疑いがもたれています。

逮捕された2人は“民間車検場”ともいわれる自動車の“指定工場”の経営者と自動車検査員ですが、同様の不正な手口で大型トラックの継続車検証を受け取ったとして5月22日に逮捕されていて、他にも余罪があるとみて警察が捜査していました。
警察は今後の捜査に支障があるとして、男らの認否について明らかにしていません。

今回、車検を依頼したのが“認証工場”と言われる自動車整備を行ったうえで陸運支局に実際に車を持ち込んで車検を行う形の工場だったことから、警察は男らの指定工場になぜ作業を依頼したのかなど捜査を進めています。

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