青森県藤崎町の産直施設に、このほどお目見えした巨大な「アスパラガス」のオブジェ。インパクトのある見た目から訪れた人たちが写真を撮るなどして楽しんでいますが、その正体となぜ設置されたのか取材してきました。

河村庸市キャスター
「遠くから見ても大きいんですが、近づいて見上げるとさらに巨大さが際立ちます。穂先のあたりは特にリアルに再現されています」

藤崎町の国道7号沿いにある「ふじさき食彩テラス」の敷地内にそびえ立つアスパラガスの巨大オブジェ。藤崎町常盤地区の特産を知ってもらおうと制作されました。

きっかけは隣のパチンコ店の閉店―。その看板を引き取ったことです。

産直施設の前には街灯がなく、冬は出入口が分かりづらいこともあって、照明を作ることに。施設側が看板制作会社に相談したところ、岩木山が望める景観を壊さないために、柱を1本だけ残して、それを生かして作ろうということになりました。

ふじさき食彩テラス 松丸良平総括店長
「せっかく(照明を)作るのであれば、地元の特産品をPRできればと思っていろいろ案はあったが形状的にアスパラがいいのかなと」
Q.店長さんのアイディア?
「柱一本で作るんだったらアスパラかなと思ったので」

こうして産直施設の前に巨大なアスパラガスが“生える”ことに―。茎から穂先に向かって色が濃くなるアスパラガス特有のグラデーションの再現や、穂先の部分を本物そっくりにするために何度も形を作り直しました。

オブジェの制作を担当した エーアイサイン製作部 三浦洋介主任
「見える角度(に苦労した)。四方ずっとぐるっと見えるので、どこから見ても(アスパラに)見えないといけないので、そこは気にした点ですね」

プロの技が光る本物そっくりな巨大なアスパラガス。産直施設を訪れた人たちは、写真を撮るなどして楽しんでいました。

訪れた人は
「びっくりしました。大きくて。斬新ですよね」

「びっくりした。すごい。作る人がすごい」

「アスパラと岩木山と写真撮っちゃいますよね。あと2、3本立ったらいい」

ふじさき食彩テラス 松丸良平総括店長
「藤崎町は、青森市と弘前市に挟まれていてお客さまの声を聴くと通過してしまう町。こういうものをきっかけに、もっと立ち寄りをしてくれるお客さまが増えてくれればいいなと」

常盤地区には、現在アスパラガスの生産農家が約10軒あり、この時期は毎日出荷されていますが、リンゴと比べると知名度が低いため、施設では、巨大オブジェが特産のPRにつながればと期待しています。

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