青森県内で相次ぐクマの出没。9日夕方には、むつ市大畑町の住宅街でクマ1頭が目撃されました。けが人などの被害は確認されていませんが、市では2023年の同時期と比べ、5倍近くの目撃情報が寄せられているとしています。こうしたことから、警察が警戒を呼びかけています。

クマが目撃されたのは、むつ市大畑町本町で、9日午後5時過ぎ、近くに住む人が道路を歩いているクマを見つけ、市に連絡しました。

小泉 基記者
「警察や市によると、クマはこの路地の方向へ入っていったと見られます」

クマは体長が約1mほどの子グマと見られていて、警察によりますと、これまでのところ、けが人や農作物などへの被害の情報は入っていないということです。

目撃現場近くの保育園では、10日に予定していた屋外での活動をすべて中止する対応が取られました。

近くに住む人は
「あまりクマ出たって聞かなかったんで、仕事に行ってる人が帰ってきたら早く戸締りをしないといけないなと思った」

5月には、大畑町にある小学校の敷地内やむつ市の中心部でもクマが目撃されるなど、市街地への出没情報が増えています。

市によりますと、9日までに確認されたクマの目撃件数は24件と、2023年の同じ時期と比べ、5倍近くとなっています。

市では、昨シーズン出没が相次ぎ市民の警戒が高まったことが、寄せられる情報が増えた一因としていて、警察では引き続き注意を呼びかけているほか、周辺のパトロールの強化をしています。

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