青森県立中央病院と青森市民病院の統合新病院の設置場所を巡り、有力な候補地である「青い森セントラルパーク」について、ビッグデータを用いて渋滞情報を分析する有識者が「現状の道路交通環境では、青い森セントラルパークに整備するべきではない」と訴えました。

統合新病院の整備場所を巡っては、青い森セントラルパークや県病の敷地と、その周辺など4つが候補地として議論が進められていました。

青森市のこれまでの検討会議では、青い森セントラルパークへの賛成意見が多く出ましたが、5月の有識者会議では、渋滞が発生する可能性が高いなどの懸念材料が上がり候補地の再検討を求める方針が示されました。

これを受け、ビッグデータを用いた渋滞情報の分析を手がける葛西章史さんが会見を開き、データに基づいて交通状況の問題を提示。

セントラルパークへの主要幹線道路である「観光通り」や「中央大橋通り」の、冬場の渋滞が深刻であることや、患者の緊急搬送する経路も積雪に伴い路面状況が悪くなることから、セントラルパークへの整備には重大な課題があると指摘しました。

高度道路交通システムの有識者 葛西章史さん
「青い森セントラルパークへの統合新病院は、病院への交通アクセス・青森市内の道路交通・街づくりの観点から、現状のままでの道路交通環境下では整備するべき場所ではない」

統合新病院の整備場所については、有識者会議が、8月上旬には整備場所を示す予定で、それを踏まえて県と市が最終的に判断することになります。

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