自衛隊が初めて参加するアメリカ軍の大規模軍事演習=ヴァリアント・シールドが7日から自衛隊施設で始まっています。10日からは海上自衛隊八戸航空基地を活用した訓練が展開される予定でしたが、11日以降に延期となりました。

ヴァリアント・シールドは、2年に一度、アメリカ軍が太平洋地域で行っている大規模演習で、今回は初めて自衛隊が参加しています。

青森県内では、10日~18日までの日程で海上自衛隊八戸航空基地でアメリカ軍のF-16戦闘機の離着陸や整備などの演習が展開される予定でした。

八戸航空基地では、海上自衛隊の哨戒機「P3C」などが運用されていますが、アメリカ軍の戦闘機が演習を行うのは異例の対応となります。

国内の自衛隊施設では、6月7日から鹿児島県で地対艦ミサイル部隊や電子戦部隊の展開訓練などがすでにはじまっていますが、統合幕僚監部によりますと、八戸航空基地で10日から予定していた戦闘機の離着陸は11日以降に延期すると連絡があったということです。

日本周辺などで有事が起きた場合の対処能力を強化するための演習が行なわれることに、基地周辺の住民からは不安の声があがっています。

高館ニュータウン町内会長 小川靖典さん
「全国的に訓練やるんでしょ、台湾とかむこうの話がこっちまできてつながってるのかなと思って、だんだんテレビ見ているうちに怖くなってきて。どうにもならない話ですね、わたしたち一般人にとっては。そういうことが起きないように手を打ってほしい」

演習は11日以降、午前6時~午後9時までの間に行なわれる予定です。

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