鹿児島空港近くの山林に9日、訓練中の小型機が不時着した事故の続報です。事故原因を調べるため、国土交通省の運輸安全委員会が10日に現地入りし、関係者への聞き取りや現場の調査を始めました。

(記者)「事故からおよそ22時間たった今でも、オイルのような臭いがかすかに漂っています」

霧島市の山林に小型機が刺さるように宙づりになっています。左の翼を下にして、フロントガラスには傷が入っているのが分かります。

この事故は、9日午前11時過ぎ、鹿児島空港に着陸する予定だった新日本航空の小型機が経路を外れ、空港から南東およそ2キロの山林に不時着したものです。

警察や新日本航空によりますと、当時、小型機は操縦訓練中で、機長を務めていた訓練生と教官の男性2人が搭乗していて、駆け付けた消防によって助け出されて、1人が軽い脱水症状で病院に搬送されましたが、2人にけがはありませんでした。

(現場近くで働く人)「びっくりした。怖い」

事故から一夜明け、原因などを調べるため、国土交通省の運輸安全委員会の事故調査官が午後2時半ごろから、新日本航空の本社に立ち入り検査に入りました。

操縦していた訓練生らに当時の状況などについておよそ2時間、聞き取りを行い、続いて、不時着した現場で機体の調査を行いました。

(運輸安全委員会 河上擁一航空事故調査官)「関係者の聞き取りをして事故の経緯を聞いた。1年後を目標に、きょう聞いた内容も含めてまとめる」

事故を受けて新日本航空は、「今後は事故防止に向けて、再発防止策を行い、飛行再開する予定」とコメントしています。

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