岩手県北上市の小学校のプールで10日、プールに薬品を注入するための装置のタンクに誤って別の薬品を注入し、塩素系のガスが発生する事故がありました。この事故でけがをした人や体調不良を起こした人はいませんでした。

北上市によりますと、事故があったのは北上市和賀町のいわさき小学校です。10日の午後1時50分ごろ、プール開きに向けて準備作業を行っていた40代の男性職員が、プールに薬品を注入するための装置の2つあるタンクのうち、プールのゴミを固めて取るためのポリ塩化アルミニウムが入ったタンクに、本来であれば入れることのない水を消毒するための次亜塩素酸ナトリウムを注入しました。

この職員は薬品を注入して約20分後に異臭に気づき、学校に塩素系のガスが発生していることを報告し学校が消防に通報しました。

消防が駆け付けた時にはガスの発生は止まっていて、教員や児童も含めてこの事故でけがをした人や体調不良を起こした人はいませんでした。

10日の夜は、職員が常駐してガスの発生の経過を観察することにしていて、別の薬品が注入されたタンクは今後処分される予定です。この事故によるプール開きの日程への影響はないということです。

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