夏休みを前に、子どもたちが楽しみながら身を守るコツを学べる防犯教室が、札幌市の小学校で開かれています。

ここは札幌市豊平区の小学校です。楽しい休み時間…ではなく、これが「防犯教室」。
 
「だるまさんがころんだ」の動きに「自分の身を守るヒント」が詰まっています。
 
この振り向く動きは、足音や車の音などを察知し、まわりで起きていることをすばやく観察するのに役立つといいます。

指導するのは全国で防犯講座などを開く武田信彦さん。机に座っての授業形式ではなく、体を動かしながら楽しく知識を身につけます。

この防犯教室で一番大切なキーワードが「ひとりにならない」。
 
外にいる際には、なるべく身近な人や友だちとの行動を習慣づけること、地域の人やお店など、いざとなったら助けてくれる人たちを知ることなどが大切だといいます。
 
一人になってしまったときには、「だるまさんがころんだ」で身につけた「観察力」やきっぱりと「断る力」、そして「逃げる力」で身を守ることを確認しました。

小学2年生
「夏休みひとりで遊びに行くときに教えてもらったルールを使いたい」

安全インストラクター 武田信彦さん
「いよいよ夏休みから自分の足で行動する範囲が広がっていきますので、その前に防犯の力=自分を守る力を知ってもらうことが一番重要」

この防犯教室は、10日から14日まで、札幌市内12の小学校で開かれます。

武田さんによりますと、帰宅途中で友達と別れた後や保護者と離れ、1人でトイレに行くときなど、日常生活での「1人になる場面」に注意が必要ということです。特別な場合ではなく、ふとした瞬間が要注意なんです。

そして、いまどきのポイントは、「SNS空間」です。

子どももスマホを持つ時代、SNSを利用している時間も子どもが、1人になっているときだということで、武田さんはSNSの防犯ルールの周知・徹底も大切だと話していました。

夏休みを前に、身近な危険について、家庭の中でみんなで話し合うことが大切ではないでしょうか。

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