長野県と岐阜県にまたがる焼岳は、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いていて、気象庁では、今後さらに増加した場合には、噴火警戒レベル引上げの可能性があるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

気象庁が、10日の午後4時に発表した、火山の状況に関する解説情報によりますと、焼岳では、山頂付近を震源とする火山性地震の多い状態が続いていて、5月31日から6月9日までの10日間の火山性地震の合計回数は75回となっています。

火山性地震の回数は、6月7日14回、8日1回、9日6回、10日は午後3時までに速報値で10回です。

また、長期的に山頂付近の緩やかな膨張を示すと考えられる変化が続いていて、気象庁では、今後、火山性地震がさらに増加した場合には、噴火警戒レベルを引上げる可能性があるとして、今後の情報に注意するよう呼びかけています。

さらに、山頂付近を含む想定火口域内では、突発的に火山ガスなどが噴出する可能性があるため、登山する際は、火山活動の異変に注意するとともに、ヘルメットを着用するなどの安全対策を取り、噴気地帯にはとどまらないよう呼びかけています。

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