福島市のメガソーラーの工事現場から、大量の泥水が流れた問題をめぐり、福島県の内堀知事は、適切な開発を行うよう事業者を指導していく考えを示しました。

福島市の先達山で開発が進む大規模な太陽光発電所=メガソーラー。6月2日、大量の泥水が周辺の県道に流出し、県は一時、工事の中止を指示しましたが、直後に、対策が取れているとして撤回しました。

この問題について、内堀知事は10日の定例会見で「開発が計画通り行われているか必要な確認と指導を行っている」と話し、事業者に対し適切な開発を行うよう指導していく考えを示しました。

泥水の流出を受けて、福島市の木幡市長は同様のトラブルが続いた場合には、県に対し工事の中止命令を求める考えを示していますが、これについて内堀知事は「今の段階でお答えする状況にない」と明言を避けました。

こうした中、福島市の住民が10日に会見を開き、事業者や県に対して先達山のメガソーラーの工事を中止するよう求めました。

明日の福島ネットワーク・武田徹代表「県との間に結んだ環境影響評価、その辺をもう一度徹底して見直して、業者が今度とんでもない雨が降ったらちゃんと対応すると、それができるまでは私はいったん中止すべきだと思う」

さらに、住民は市民への説明が不足しているとして事業者などに説明会を開くようを求めました。

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