静岡県にある小山町社会福祉協議会の元職員が資金を私的流用するなどし約340万円の被害を受けたとして、社会福祉協議会など5団体は2024年4月3日、御殿場警察署に告訴状を提出しました。

刑事告訴されたのは、小山町社協の元職員の30代の男性です。

小山町社協によりますと、男性は勤続11年2か月の職員で、地域福祉推進事業部門に所属していましたが、私的流用などの発覚を受けて、2023年6月に懲戒解雇されました。

男性は、自身が勤めていた小山町社協を含む関係機関5団体の資金の私的流用や業務を怠慢などで、団体に合計約490万円の損害を与えました。

その後、男性が違法行為を隠ぺいするために、一部弁済したことで、最終的には実質約340万円の被害を受けたということです。小山町社協など5団体は4月3日、男性を業務上横領罪と背任罪の疑いで刑事告訴し、御殿場警察署に告訴状を提出しました。

小山町社協は、元職員の倫理観やコンプライアンス意識が欠如していたこと、業務に対する過度な甘えがあったことなどが原因だったとする一方、組織としてのチェック機能が働いていなかったと分析。

今後は、コンプライアンスや会計事務に関する研修会を定期的に実施するなどの再発防止策を行なうとしています。

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