5年前の台風19号災害で、大きな被害を受けた長野市長沼地区で、復興を目指し新たな取り組みが始まりました。
スーパーフードとして注目されるソルガムの栽培です。


台風19号災害で甚大な被害を受けた長野市長沼の津野(つの)地区。

被災し、区の外に引っ越すなどして、長沼全体では人口がおよそ16%減少し、使われていない土地が点在します。

そこで、親族が被災し、復興活動にも関わった福田里江子(ふくだ・りえこ)さんが中心となって始めたのが、遊休農地でのソルガムの栽培です。

台風19号災害で親族が被災した福田里江子さん:
「(台風19号)災害が起きてから荒れる土地が多くて」
「貸したいという声をいただいて、そこからスタートした」

9日は、ソルガムの普及活動に取り組む団体などと協力して、およそ30人が、広さ70アールほどの畑に種を撒きました。

ソルガムは、イネ科の穀物で、ポリフェノールなどの栄養素を豊富に含み、スーパーフードとして注目を集めています。

小麦粉の代わりにもなり、アレルギーの人もパンや麺類などを食べることができます。

また、茎や葉などにはこんな役割も。

信州産ソルガム普及促進協会 早川航紀(はやかわ・こうき)さん:
「穂先の部分は食品利用ができて、茎、葉の部分はエネルギー利用にできるんじゃないかというような研究が始まってますので、食べるだけの目的というよりは、耕作放棄地も兼ねれるし」

バイオマス発電の燃料などとしても期待される、ソルガム。

刈り取りは10月中旬ごろで、この畑ではおよそ2.5キロの収穫を目指しています。

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