もうすぐ梅雨のシーズンがやってきます。
そこでこれからの時期、特に注意したい『線状降水帯』についてお伝えします。

線状降水帯とは

線状降水帯は次々と発生する発達した雨雲が列をなし、数時間にわたってほぼ同じ場所を通過または停滞する現象で、線状の強い降水域のため「線状降水帯」といわれています。線状降水帯が発生すると命に危険が及ぶ土砂災害や洪水による災害発生の危険度が高まります。

大きな被害をもたらす“線状降水帯”

2年前の8月、新潟県の村上市や関川村など新潟県の北部を中心に大きな被害をもたらした集中豪雨。この際、新潟県では8月3日の午後1時9分、午後6時9分、午後9時19分と「線状降水帯発生情報」が3回発表されました。

関川村下関では午前3時ごろまでの3時間で323.5ミリと、8月の平年雨量の1.5倍の雨が降りました。1人が重傷、2400棟を超える住宅が被害を受けるという災害になってしまったのです。

線状降水帯“予測情報”は「府県単位」で発表

この「線状降水帯」について、現在気象庁は「発生の可能性」をおよそ半日から6時間前までに知らせる「予測情報」の提供を行っています。この“線状降水帯予測情報”の発表の仕方が5月27日から変わりました。

気象庁によりますと、予測技術が向上したことで、予測情報を出す際の対象エリアの絞り込み方が変わったということです。

これまでは「地方ごと」=つまり新潟であれば「北陸地方」と発表されていましたが「府県単位」に変わりました。「北陸地方で線状降水帯の発生が予測される」から「新潟県で線状降水帯の発生が予測される」となります。

「新潟県で」とはっきり言われると、より明確に伝わり“自分事”としてとらえらえますね。

予測情報が発表されても線状降水帯が発生しないこともあるのですが、大雨の恐れがありますので、早めの行動をお願いします。

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