大阪に住む同性愛者の男性を追ったドキュメンタリー映画『94歳のゲイ』が、神戸市でも上映が始まり、初日は監督が舞台挨拶を行いました。

 元町映画館で6月8日、上映が始まった映画『94歳のゲイ』は、同性愛が病気とされ、“異常性欲”や“変態性欲”と公然と語られた時代を生きた長谷忠さんの姿を追ったドキュメンタリーです。90歳を超えた長谷さんに訪れる「新たな出会い」と「悲しい別れ」。人のつながりが生む希望と優しさを伝えた作品です。

 8日は、毎日放送のドキュメンタリー番組「映像」シリーズのディレクターでもある吉川元基監督が舞台挨拶で登壇しました。

 (毎日放送 吉川元基監督)「1990年代前半まで国が同性愛を病気としていたことにまず驚きました。同性愛を“社会を破壊する病気”と論じる研究者もいました。異性愛者として人生を歩んでこられた方がたくさんいたんです」

 (司会・毎日放送 海渡未来アナウンサー)「小中高は女子校に通っていまして、女の子が好き、彼女がいるという人が当たり前にいる環境だったんですね。この映画を見て、長年苦しんでいた方々、声を上げた方々がいたからこそ私たちが当たり前だと思える世の中があるということを学びました」

 映画『94歳のゲイ』は、関西では元町映画館のほかに大阪では第七藝術劇場とシアターセブン、京都ではアップリンク京都で上映中です。

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