熊本市役所本庁舎の建て替えを巡り、熊本市の大西市長はきょう(7日)の熊本市議会で、本庁舎と中央区役所の建物を分けた方が、メリットは大きいとの認識を示しました。

熊本市 大西一史市長「本庁機能と中央区役所を1棟とするより、分棟とする方が消費行動の対象となる中心商店街のエリアは広くなると考えられます」

熊本市役所本庁舎の建て替えを巡っては現在、4か所の候補地が示されています。

一方、今は本庁舎の中にある中央区役所は、花畑別館の跡地周辺に分棟する案も出ています。

現在の本庁舎から約50メートル離れた「花畑別館跡地」

大西市長はきょう(7日)の市議会で、現在の本庁舎と区役所には一日あたり合わせて約2000人が訪れ、その多くが中心市街地に立ち寄っていると指摘。

そのため区役所を分ければ消費エリアが拡大するほか、建物の高さを抑えられて景観上の圧迫感も軽減できると強調しました。

市は6月定例会で、絞り込んだ建設候補地の案を議会に示す方針です。

本庁舎の候補地や案は?

現在、本庁舎と中央区役所は同じ場所にあります。

本庁舎建て替えの場所は「手取本町(現在の本庁舎)」「白川公園」「城東町エリア」「NTT西日本桜町ビル跡地」の4か所が候補です。

ただ、本庁舎と中央区役所を一緒にするのか分けるのかは、いろいろな案があり、その一部をご紹介します。

【熊本市役所本庁舎を現在の場所で建て替える場合】
一体案:本庁舎と中央区役所を一緒にする
分棟案:本庁舎は現在の場所に、中央区役所は「花畑別館跡地」に建てる

【NTTの跡地に本庁舎を移した場合】
一体案:本庁舎と中央区役所を一緒にする
分棟案:本庁舎は「NTT西日本桜町ビル跡地」に、中央区役所は「花畑別館跡地」に建てる

糸永有希アナウンサー「市長は、分けた方が『中心商店街のエリアは広くなるメリットがある』と話していましたよね」

市議からは「他の政令市でも分棟が多い」という賛成の声が上がる一方で、「一帯の方が便利だが、事業費も膨らむのでは」といった懸念や、「そもそも建て替える必要がない」という反対の声も根強くあります。

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