石川県能登で最大震度5強を観測した3日の地震で、輪島市内では7棟の建物がさらに崩れ落ちる被害が出ています。今後も被害がさらに広がる恐れがあり、住民の不安は高まるばかりです。

輪島市役所からほど近い住宅街では、元日の地震から5か月以上経っても至る所でがれきが道路を塞いでいます。

輪島市河井町の住宅は、3日の地震で再び崩れ、道路にせり出してきたため、車が通れるようにがれきを取り除く作業が行われていました。

1月4日から能登に入り、ボランティア活動を続ける災害支援TEAMB-DASHの藤丸剛さんは、市の対応が追いついていない現状を肌で感じています。

災害支援TEAMB-DASH・藤丸剛さん「市に何回言っても対応してくれないから(依頼がくる)。近隣の人が役所に言ったとかじゃないと情報拾ってないと思う」

発災から5か月以上経って再び崩れた住宅に住む人も解体申請をしているさなかでの倒壊だったと話します。

谷内口一博さん「2回目の(地震の)時に近所の人からまた崩れたよと連絡を受けた。緊急の解体を申請してあったんですけど…1月の終わりくらい」

輪島市によりますと、3日の震度5強の地震で、6日までに7棟の倒壊建物を把握していますが、藤丸さんが確認しただけでも、5日以降、3棟が新たに倒壊したといいます。

災害支援TEAMB-DASH・藤丸剛さん「崩れ切ってからきのうの朝撮りに来て。もともとは屋根も全部立ってました。行政も大変なのはわかるんですけど危険な家をまず優先的にやっていただきたい」

これに対し輪島市の坂口茂市長は、「公費解体の制度には多くの課題があるものと感じていて、今後とも被災地にとってより良い制度となるようにご協力賜りたい」と話し、対応について言及しました。

輪島市・坂口茂市長(Q道路の啓開対応が遅れるのは?)「本来は建物の立ち合いがいる。所有者に連絡をとって、立ち合いがいるのが1つの問題で、少し遅れている」

坂口市長は3日の地震で再び倒壊した建物について、危険かどうか調査しながら、市が直接業者に発注できる緊急解体で対応するとしました。

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