4月の衆院補欠選挙で、政治団体「つばさの党」がほかの陣営の選挙活動を妨害したとされる事件で、警視庁がきょうにも代表ら3人を別の陣営の交通を妨害したなどの公職選挙法違反の疑いで再逮捕する方針を固めたことがわかりました。

政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)ら3人は、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙の期間中に、無所属で立候補していた乙武洋匡氏の演説を妨害した公職選挙法違反の疑いで先月、逮捕されています。

その後の捜査関係者への取材で、警視庁がきょうにも黒川容疑者ら3人を立憲民主党の酒井菜摘氏の演説や交通を妨害した疑いで再逮捕する方針を固めたことがわかりました。

3人は選挙期間中、▼酒井氏の演説を妨害したり、▼選挙カーをおよそ20分にわたって執拗に追いかけ、交通を妨害したりした疑いが持たれているということです。

公職選挙法で禁止される「交通の便の妨げ」にあたるとして立件されるのは、全国で初めてとみられています。

一方、警視庁は今月20日に告示され、来月7日に投開票が行われる東京都知事選挙を前に選挙違反の取締本部を設置しました。

警視庁は捜査員およそ2000人態勢で取り締まりにあたる方針で、「不偏不党の立場を変えず、取り締まりを行っていく」としています。

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