政治団体「つばさの党」の代表ら3人が逮捕された事件で、警視庁がきょうにも3人を公職選挙法違反の演説妨害と交通妨害の容疑で再逮捕する方針を固めたことがわかりました。交通妨害で立件されるのは全国で初めてとみられています。

政治団体「つばさの党」代表の黒川敦彦容疑者(45)、幹事長の根本良輔容疑者(29)、幹部の杉田勇人容疑者(39)は、4月に行われた衆議院東京15区の補欠選挙の期間中に、無所属で立候補していた乙武洋匡氏の演説を妨害した公職選挙法違反の疑いで逮捕されています。

その後の捜査関係者への取材で、候補者の立憲民主党の酒井菜摘氏の演説や交通を妨害した疑いで、警視庁がきょうにも代表者ら3人を再逮捕する方針を固めたことがわかりました。

捜査関係者によりますと、3人は4月17日、酒井氏の陣営の選挙カーをおよそ20分間にわたり執拗に追いかけ、交通を妨害した疑いがもたれていて、公職選挙法の「交通の便の妨げ」で立件されるのは全国で初めてとみられています。

また、23日にも、拡声器を使うなどして酒井氏の演説を妨害し、続行できなくした疑いももたれています。

この事件では、警視庁捜査2課が18年ぶりとなる「特別捜査本部」を設置し、異例の態勢で全容解明を進めていました。

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