2022年8月、北九州市小倉北区の旦過市場一帯で起きた2度目の大規模火災で、食用油を加熱したまま放置したため約3324平方mを焼いたとして、業務上失火罪に問われた元飲食店経営者の女性被告(63)は6日、福岡地裁小倉支部(渡部五郎裁判長)の初公判で起訴内容を認めた。検察側が禁錮2年を求刑し、即日結審した。判決は7月11日。  検察側は論告で「ごく基本的な注意義務に反し、過失の程度は大きい」と非難。市場に100万円を寄付したことなどを考慮しても、刑事責任は重いと指摘した。  弁護側は最終弁論で、市場は古い木造建物が密集し構造的問題もあったとして、執行猶予を求めた。


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