SDGsミライのためにできること。使用済みのペットボトルを新たなペットボトルへと生まれ変わらせる「水平リサイクル」の取り組みを紹介します。

現在、国内で回収されたペットボトルの8割以上が、食品トレーや衣類などに再利用されていますが、それらを使用した後は“焼却処分”されています。

水平リサイクルとは、リサイクル前と後で《用途を変えない資源循環》です。リサイクル後も同じような品質の製品をつくることで、資源を“繰り返し利用できる”ことが大きなメリットです。《水平リサイクル》によって、石油由来原料から新たにペットボトルを作るのに比べ、二酸化炭素の排出量を6割ほど減らすことができるといいます。

大手飲料メーカーのサントリーグループは、12年前から水平リサイクルを行っていて、ことし4月、長崎県大村市と協定を結びました。

協定締結で大村市は、年間80トン回収しているペットボトルの半分を「水平リサイクル」にあて、サントリーグループが再びペットボトルとして生まれ変わらせます。

サントリーホールディングス サステナビリティ経営推進本部 西脇義記副本部長:
「使い終わったペットボトルを綺麗な状態にして、分子レベルまで分解することなく、またペットボトルに戻す。環境にも優しいし、安心もできて水平リサイクルができるという(取り組みを行っています)」

園田裕史大村市長:
「やっと市民の皆さんに、より一歩進んだリサイクルの意識と普及の取り組みにこの協定がつながっていくものと思います」

サントリーグループは今後、大村市内の小中学校での環境に関する授業や環境センターの社会科見学などを通じて市民のリサイクル意識を高めていきたいとしています。

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